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お知らせ

【動物移動】クロツラヘラサギの個体の交換について

この度、沖縄こどもの国で飼育しているクロツラヘラサギと、多摩動物公園で飼育されている個体を交換いたしました。今回の交換は、両施設が協力して絶滅危惧種であるクロツラヘラサギの種の保存を図ることを目的としており、飼育個体の遺伝的多様性を保ち、繁殖の可能性を高めることを意図した取り組みの一環です。
今後も沖縄こどもの国では、飼育しているクロツラヘラサギを通じて、絶滅の危機に瀕している本種の生態や野生での現状に関する情報を発信していきたいと考えています。

★クロツラヘラサギの保護について(2023年8月27日)⇒https://www.okzm.jp/info/710/

クロツラヘラサギPlatalea minorとは

ペリカン目トキ科に属するクロツラヘラサギは、東アジア地域のみに生息している希少な鳥類です。その名前は、へら状のくちばしと黒い顔に由来しており、特徴的なくちばしを水中に入れ、左右に振りながら餌を探す独特な行動を見せます。
かつては、沖縄本島南部の湿地帯に冬越しのため渡来していましたが、近年は県内各地での飛来も見られるようになりました。さらに、繁殖地へ渡らず夏も沖縄で過ごす越夏個体も増加してきています。クロツラヘラサギをはじめとする野鳥たちが暮らしやすい環境を守るためには、ごみを捨てないなど、地域全体での環境美化への意識をこれまで以上に高めていくことが重要です。
クロツラヘラサギは、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(EN)、また環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に分類されています。