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お知らせ

クロツラヘラサギが新しく仲間入りしました

沖縄こどもの国の琉球弧エリアのアークおきまるに「クロツラヘラサギ」が新しく仲間入りし、7月21日より展示が始まりました。この個体はケガをして保護され、野生復帰は困難であると判断されたため、沖縄こどもの国で終生飼育することになりました。

これからも、沖縄こどもの国では、野生動物と人が共存している世の中を作っていけるよう、飼育動物たちを通して、野生動物たちが置かれている現状を発信していきたいと思います。

どうしてこのクロツラヘラサギは沖縄こどもの国にやってきたの?

令和4年(2022年)5月1日に沖縄島勝連町付近の水路内で翼を骨折した状態で救護されました。野生動物救護ドクターの元で治療が行われ、その後二次救護として沖縄こどもの国に移送されました。救護まで時間が経過しており、断翼(細菌感染で死亡するリスク等を防ぐため)をする可能性もあったのですが、幸い患部は化膿することなく、野生復帰を目指し数回の手術を行いました。その後、断翼は免れましたが、飛翔できるまでには回復できず、アークおきまるで終生展示飼育となりました。

クロツラヘラサギPlatalea minorとは

ペリカン目トキ科。クロツラヘラサギは東アジア地域にのみ生息する絶滅危惧種です。くちばしがへら状で顔が黒いことから「クロツラヘラサギ」の名前が付きました。へら状のくちばしを水中にいれ左右に振りながら餌を探す独特な行動をします。以前は沖縄本島の南部の湿地帯へ冬越しのため渡ってきていましたが、年々県内の各地への飛来が見られるようになっています。残念ながら新しい飛来地(越冬地)でも、救護個体が発生してしまっています。現在、越夏個体(繁殖地に行かず夏も沖縄で過ごす)個体も増えてきており、クロツラヘラサギなどの野鳥が暮らす環境を維持するためにも、ごみを捨てない等の環境美化の意識がこれまで以上に必要になります。

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(EN)に、環境省のレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類に分類されています。

琉球弧とはhttps://www.okzm.jp/zoo/ryukyuko/