お知らせ
2025年09月17日
ツキノワグマとの接触事故について(報告)
2025年9月14日(日)、当園ツキノワグマ舎において、飼育員が清掃作業中にツキノワグマと接触する事故が発生しました。事故の経過及び再発防止策等について、ご報告いたします。
1.職員と接触した動物
ツキノワグマ/メス/成獣
個体名:美月(みつき) 生年月日:2012年1月29日(13歳)
体重:約70kg 体長:約150cm
2.事故発生当時
2025年9月14日(日) 9時15分頃
3.発生状況
・飼育員2名がツキノワグマ舎の清掃作業を開始しました。
・放飼場の清掃を行う際、通常は動物を寝室に収容し、施錠のダブルチェックを行った後放飼場へ入りますが、今回はそのチェックを2人とも失念し、飼育員1名が放飼場へ入ってしまいました。その直後に飼育員の背後にクマ1頭が現れました。
・飼育員が直ちに声をかけ、ほうきで牽制したことろクマは寝室へ戻り、収容を確認した後速やかに施錠が行われました。
4.発生後の経過
・発生後、当該職員より報告を受け、状況確認及び現場検証等を行いました。
・状況確認の際、動物との接触はなく身体的な負傷は一切ないとの事でした。
・翌15日(月)朝、本人より上司へ前日(14日事故発生日)帰宅後、右膝周辺に傷があることに気付き、クマと接触していた可能性があるとの報告がありました。傷の形状からクマの犬歯による咬傷の可能性が高いと判断し、直ちに上司と共に病院にて受診いたしました。
・診察の結果、傷は浅く軽度であり洗浄のみの処置で、午後から業務に復帰しております。
当該飼育員の健康状態に問題はありません。なお、ツキノワグマ「美月」にも怪我等はありません。
5.再発防止策
・安全対策及び危機管理マニュアルの見直しを行い、施錠及び解錠のダブルチェック等、業務手順の更なる明確化を図り、ルール化を徹底して行ってまいります。
・飼育舎内に、視覚的に確認できるサイン等を設置し、人的ミスを防ぐ仕組みを徹底的に強化してまいります。
・定期的に研修を実施し、飼育員の安全意識を高め、再発防止に努めてまいります。
6.その他
本件は開園前に飼育舎内で発生したものであり、来園者に危険が及ぶことはないと判断し、通常開園を行っております。