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オオアリクイ

オオアリクイの写真
オオアリクイの写真
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オオアリクイの写真
オオアリクイの写真

動物の解説

アリクイといえば、アリを食べるだとか、ベロが長いなどのイメージが頭に浮かぶかもしれませんが、実はそれ以外にもたくさんの魅力があります。アリクイと名前が付く動物は4種います。キタコアリクイ、ミナミコアリクイ、ヒメコアリクイ、そして沖縄こどもの国で飼育しているのが、アリクイの中でも一番大きいオオアリクイになります。
コアリクイは全長80㎝ほどでベロの長さも30㎝ほど出ますが、オオアリクイは全長約2mで、ベロの長さも60㎝とコアリクイの倍の大きさがあります。体の大きさはかなり違いますが、食べるものは同じシロアリやアリなどの小さな生き物と不思議な生物なのです。加えて、コアリクイは主に木の上で暮らす樹上性に対し、オオアリクイは地上で暮らします。同じ見た目ですが、生活の仕方が全然違いますね!
ところで、オオアリクイが1日どのぐらいのアリを食べるかご存知でしょうか?なんと約3万匹も食べるといわれています!食べ方も少し特殊で、野生では大きな1個のアリ塚にいるシロアリを一度に全部食べるわけではありません。アリ塚を少し壊して食べて、移動して、また少しだけ食べて移動してと、移動しながらの採餌を繰り返します。動物園でも、そのような採餌ができるようにシロアリをあげたいところですが、毎日3万匹も準備することはかなり難しいことです。当園では、馬肉ミンチ、食虫用ペレット。ゆで卵の黄身(3つ)、粉ミルク、ピートモスをスープ状にして与えています。オオアリクイは、口が3センチほどしか開かず、かつ歯がないので離乳食のようにドロドロにしたものを与えています。ちなみに、日本の動物園ではオオアリクイは16頭飼育されています(2024年9月末現在)、その中で、当園で飼育しているエスペランサは日本最高齢の28歳です。

その他情報

IUCNレッドリスト:危急種( VU)
ワシントン条約Ⅱ類
和名
オオアリクイ
学名
Myrmecophaga tridactyla
英名
Giant anteater
繁体名
大食蟻獸
分類
有毛目アリクイ科
生息地
中南米