タンチョウ
動物の解説
タンチョウの特徴は、赤い頭頂部。漢字で「丹頂」と書きますが、丹は赤、頂はてっぺんを意味し、頭のてっぺんが赤いことからこの名前がつきました。国内では、北海道東部の湿原を中心に生息しており、アイヌの言葉では「サルルンカムイ」とも言われ、これは湿原の神を意味します。また、環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に分類されており、世界の総個体数が約3000羽ともいわれ、過半数が北海道に生息しています。全長140cmと日本最大級の鳥類で、オスメス同色ですが、体はオスのほうが大きく、全身ほぼ白色で首と風切羽は黒色、頭頂は赤色をしています。幼鳥の頃は、頭から首、背にかけて薄い褐色で翼の各羽の先端は黒い斑点があります。日本で繁殖する唯一のツルの仲間で、2~3月に恋の季節を迎えると、オスとメスがお互いに鳴いたりディスプレイしたりする求愛ダンスを行い、相手にアピールします。巣造りは、3~4月下旬で直径160センチメートル、高さ20センチメートルほどの丸い台形の巣を造ります。1回の産卵で1~2個の卵を産み、オスメス交代で約1か月間卵を温めます。寿命は約30年です。夏場には群れを形成せず、小さな群れか、つがいや親子で行動します。ただ、冬場はいくつかの家族で群れを作り生活を行うのが特徴です。
その他情報
特別天然記念物
国内希少野生動植物種
環境省レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
国内希少野生動植物種
環境省レッドリスト:絶滅危惧Ⅱ類(VU)
- 和名
- タンチョウ
- 学名
- Grus japonensis
- 英名
- Japanese crane
- 繁体名
- 丹頂鶴
- 分類
- ツル目ツル科
- 生息地
- 日本(北海道東部)、大韓民国北部、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシア南東部