レッサースローロリス
動物の解説
レッサースローロリスは東南アジアの森に暮らしている夜行性で小型のサルです。名前に「リス」とついているのでリスの仲間と勘違いされることもありますが、れっきとしたサルの仲間です。「ロリス」はオランダ語で道化師という意味で、顔の模様が道化師のように見えるのでそう呼ばれるようになったようです。体長は約20㎝で体重400g前後、スローロリスの仲間5種のうち一番小さい種です。樹上性のサルですが尻尾はかなり短く、ジャンプもできません。名前にもある通りゆっくり動きますが、その気になれば割と早く動きます。主食は果実や樹液、昆虫です。スローロリスの仲間は霊長類で唯一毒を持っています。上腕部(二の腕)の内側に分泌腺があり、ここから出る分泌物(ちょっと変わった臭いがします)を舐めて自分や子供に塗り、捕食者に美味しくないよアピールをします。この時に唾液と分泌物が混ざると生物に対して毒として作用するようになります。スローロリスの仲間は生息地の減少やペット目的の採集によって絶滅が心配されています。沖縄こどもの国で暮らしているレッサースローロリスたちは密輸の摘発個体とその個体の子供たちです。
その他情報
IUCNレッドリスト:絶滅危惧ⅠB類(EN)
国際希少野生動植物種
国際希少野生動植物種
- 和名
- レッサースローロリス
- 学名
- Nycticebus pygmaeus
- 英名
- Lesser Slow Loris
- 繁体名
- 小懶猴
- 分類
- 霊長目ロリス科
- 生息地
- カンボジア、ラオス、ベトナム