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沖縄こどもの国とは

沖縄こどもの国の理念と事業概要

1970年に本土復帰記念事業の一環として開園した「沖縄こどもの国」は、多くの方々の協力のもと、半世紀を超える時を歩んできました。

人をつくり 環境をつくり 沖縄の未来をつくる

「人をつくり 環境をつくり 沖縄の未来をつくる」ことを財団理念とし、沖縄県の体験型生涯学習施設・社会教育施設として、動物園とチルドレンズミュージアムであるワンダーミュージアムの複合施設において様々な事業を展開しています。

沖縄こどもの国の動物園では、約150種類の動物を飼育・展示しており、沖縄こどもの国が在る琉球弧(琉球列島)の野生動物や在来家畜をはじめとして、日本や世界の野生動物に出会うことができます。
動物園には、「研究」「教育」「種の保存」「レクリエーション」という4つの社会的役割があるとされています。
琉球弧は、世界中でここにしかない自然環境、そしてそれに伴う独自の文化を育んできた地域です。沖縄こどもの国では、地元の動物園として、そのような動物・自然・文化を伝える様々な「教育」の取り組み、亜熱帯海洋性気候を活かしての、琉球弧固有の動物・在来家畜を中心に様々な動物の「研究」「種の保存」の取り組み、そしてそれらを楽しみながら学べる「教育」と融合した「レクリエーション」を可能にする様々な施設・イベント体験プログラムなどを展開しています。
その中でも、ワンダーミュージアムは、「理解と創造は驚きに始まる」というコンセプトのもと、こどもたちが自ら不思議や驚きを見いだし、感性を大きく働かせて楽しく学ぶための場を提供しています。
さらに、園内の事業をサポートするためにボランティアが活躍したり、地域のイベントに場を提供するなど、地域に根差した施設運営を行っています。

沖縄こどもの国はこれからも、動物が幸せにくらせるような取り組みを進めるとともに、動物や自然・文化について伝える場として、未来のこどもたちにも変わらぬ感動や発見をお届けできるよう、邁進してまいります。

沖縄こどもの国のはじまりと沿革

沖縄こどもの国は、沖縄本島中部の沖縄市に位置し、市街地にありながら緑が多く豊かな環境に囲まれています。まだ沖縄が米軍の統治下にあった1970年5月5日、沖縄の本土復帰記念事業の一つとして、『こどもの夢を育み、健康を増進し、情操と知識を豊かにする』施設としてオープンしました。その後、1972年4月19日に財団法人に移行しました。建設にあたり、多くの企業・団体から経済的援助をいただいた他、全国的な募金活動も行われ、「本土復帰を迎える沖縄のこどもたちを応援したい!」という多くの皆様の善意が結集してできた、正に“県民共有の財産”といえる施設です。

沖縄こどもの国の写真1 沖縄こどもの国の写真2

1968

【設立期】沖縄こどもの国の誕生

1960年代、沖縄は米軍の統治下という特殊な環境の下で、青少年の非行化が年々増える傾向にあり、深刻な社会問題になりつつありました。南方同胞援護会(現沖縄協会)はこの状況を憂慮し、また琉球政府からの強い要望もあり、「恵まれない沖縄のこども達へ沖縄にふさわしいこどもの国を贈り『教育』と『楽しい遊び』の広場を提供する」という趣旨のもと、1967年4月に「沖縄こどもの国」を建設する計画を決定しました。

1970

【開園】5月5日沖縄こどもの国開園

1972

【成長期】多くの施設建築と動物たちの仲間入り

沖縄こどもの国は開園当初、今のような動物園のような施設はなく、タヌキ3頭のみの飼育でした。1972年の財団法人設立後、沖縄と県外について学べる「こども博物館」の完成や、水禽類を間近で観察できる水鳥の池やフラミンゴの池が完成しました。1975年には亜熱帯の沖縄の気候を活かした大型のワニやトカゲ・ヘビなどを展示した日本でも類をみない「大爬虫類園」がオープン。翌年には上野動物園から贈られたミニ新幹線電車の敷設し、海洋博から譲渡された資材を活用した「のりもの広場」が完成しました。さらに、1977年には「子ども動物園」、1978年には世界の鳥類を混合飼育した「フライングケージ」とこども達が遊びイベント会場ともなる「水とみどりの広場」、1979年には「熊舎」「類人猿舎」「アシカの池」も完成しました。また1979年には西表島で親とはぐれたイリオモテヤマネコを保護・飼育することになり、世界で初めてのイリオモテヤマネコの飼育が始まりました。その後も多くの動物たちが続々と沖縄こどもの国に仲間入り、様々な施設の整備拡充で充実した動物園へと成長していきます。

1980

【転換期】遊園地のオープン

その後もゾウやオランウータンなど様々な動物が仲間入りし、展示される動物数はさらに充実していきました。1987年には、沖縄の風俗や歴史を学んでもらうことを目的に、沖縄独自の建築様式で建てられた民家を移築した「ふるさと園」が完成しました(現在は国指定登録文化財に指定されています)。
1981年には、開園10周年を迎え式典が開催されました。この頃、沖縄県民にとって人気の観光名所として定着していました。その後、1990年に「沖縄アイランドパーク」という遊園地がオープンし、入園者数は飛躍的に伸びましたが、1999年に閉鎖となりました。その後、1996年にコアラの一般公開がスタートし、瞬く間に県民の人気者となりました。

2000

【第二設立期】「沖縄こども未来ゾーン」としてリニューアルオープン

様々な施設整備や新たなプログラムの実施に取り組んできた「沖縄こどもの国」ですが、老朽化が進み入園者数も年々減少していたことを受け、2003年3月に「財団法人沖縄こどもの国」は解散。翌月に「財団法人沖縄こども未来ゾーン運営財団」が発足しました。そして、「哲学」「芸術」「科学」を中心にこども達が遊びながら不思議や驚きを見つけることができるチルドレンズミュージアムである「ワンダーミュージアム」と、こども達の成長を応援し、県民が沖縄こどもの国で活動する拠点となる無料の施設である「チルドレンズセンター」が完成し、2004年に「沖縄こども未来ゾーン」(愛称:沖縄こどもの国)として、リニューアルオープンし、「沖縄こどもの国」の新たな歴史がスタートしました。