こどもの国日誌

2021/7/22
ワンダーミュージアム

おばけナイトミュージアム①おばけナイトミュージアムのはじまりについて[ワンダーミュージアムをつたえるためのコラム⑮]

こんにちは。沖縄こどもの国でワンダーミュージアムを担当している鈴木です。現在ワンダーミュージアムではリニューアルに向けた計画づくりが進められています。これまでの17年間の積み重ねと未来可能性を混ぜ合わせてパワーアップしていくことを目指すリニューアル。そのためには何が大事で何が必要なのかを議論し検討しています。実はその中でご指摘いただくのが「良いことをやっているかもしれないけど伝わってない」ということ。暗黙知のままではいけない。言語化していかないと伝わらない。17年間走り続けてきたなかでワンダーミュージアムが大事にしてきたこと、これからも大事にしていきたいことなどを連載でお伝えしています。



第15話:おばけナイトミュージアム~①おばけナイトミュージアムのはじまりについて~

いつのまにかワンダーミュージアムの夏の風物詩といわれるまでになった「おばけナイトミュージアム」。2011年にスタートしたので今年でなんと10年目。本来であれば夏休みのはじまる今週末からスタートするはずでしたがそれもかなわず。コロナ渦で様々な制限の中で試行錯誤を続けていますが、改めておばけナイトミュージアムはこれからどうしていくべきなのかということを考えています。

私たちが大切にしているおばけナイトミュージアムは人手と手間と時間がかかります。でもそれ以上に大切なこともたくさん詰まっています。ただのお化け屋敷とはちがうからこその苦労と魅力。リニューアルをきっかけに様々な事業のスクラップアンドビルドが検討されているなかでおばけナイトミュージアムが今後どうなっていくのかまだわかりませんが、どちらにせよこれまでやってきたことや大事にしてきたことをちゃんと言葉にして残しておくことは大切なことだと思ってます。

ということでおばけナイトミュージアムのお話も一話には収まりそうにないので、ちょっと気合を入れて5回にわけてお話しをさせていただきます。①おばけナイトミュージアムのはじまりについて。②おばけせいさくじょについて。③おばけせいさくについて。④おばけナイトセレモニーについて。⑤おばけナイトミュージアムについて。

ここで大人の皆さんにお願いがあります。この企画はこどもたちの想像から広がる世界観を大切にしたいので、ここで書かれたことは大人の皆さんの胸のうちに留めていただきたいのです。何卒よろしくお願いいたします。



さて今回は①おばけナイトミュージアムのはじまりについて

おばけナイトミュージアムが始まったのは2011年。はじめの2年間は実はスタッフが考案したおばけでした。ビビり博士やうちなーおばけマジムンが登場しこどもたちがドキドキワクワクしながら夜のミュージアムを楽しむプログラムとしてワンダーミュージアムに新たなコンテンツを生みだしました。それまで夏休みに開催する夜の動物園(サタZOOナイト)の片隅でほそぼそと夜間営業していたワンダーミュージアムでしたが、おばけナイトミュージアムを開催したことで長蛇の列ができるほどの大盛況となりました。

入館者が増えるという非常に喜ばしいことではあったのですがその半面、おばけナイトミュージアムは商業的なお化け屋敷と何が違うのか?それは公益事業・教育普及を担うワンダーミュージアムとしてやるべきことなのか?という内部での議論がうまれたのです。今振り返ってみてもあの時の議論はすごく大切だったなと感じています。そしてその議論を経て生まれたのが現在も続くこどもたちの発想を取り入れたおばけナイトミュージアム。とはいえそれは児童館などで行われているこどもたちによってつくられるお化け屋敷とも異なります。

ワンダーミュージアムのおばけナイトミュージアムはこどもたちが考えたおばけをインハウス工房を中心としたモノづくりの専門家たちがカタチにしていくというスタイルです。おばけナイトミュージアムの魅力はこどもたちの想像する世界にはいりこんだようなそんな世界観にあります。こどもの想像力に大人の創造力が加わることでこどもたちの想像がカタチになり伝わり広がっていく。そうすることでおばけナイトミュージアムを通してこどものもつ想像力の豊かさに多くの人たちが気付きこどもたちの自由な発想やこどものもつ視点に光があてられるようになる。こどもってすごい。こどもの想像って面白い。こどもの視点って鋭い。そこに大人をはじめとした社会が気付く。おばけナイトミュージアムを行う意味や意義は実はそこにあるのかなと思っています。おばけナイトミュージアムを通してこどもたちに光を当てる。こどもたちの可能性を信じこどもたちが感じることや考えることを大切に育む、そんなおばけナイトミュージアムでありつづけられるといいなと思っています。


過去のコラムは以下でご覧いただけます。
https://www.okzm.jp/diary/wonder/