こどもの国日誌

2021/5/7
ワンダーミュージアム

第8話:すべてはコミュニケーションから[ワンダーミュージアムをつたえるためのコラム]

こんにちは。沖縄こどもの国でワンダーミュージアムを担当している鈴木です。現在ワンダーミュージアムではリニューアルに向けた計画づくりが進められています。これまでの17年間の積み重ねと未来可能性を混ぜ合わせてパワーアップしていくことを目指すリニューアル。そのためには何が大切で何が必要なのかを議論し検討しています。実はその中でご指摘いただくのが「良いことをやっているかもしれないけど伝わってない」ということ。暗黙知のままではいけない。言語化していかないと伝わらない。17年間走り続けてきたなかでワンダーミュージアムが大切にしてきたこと、これからも大切にしていきたいことなどを連載でお伝えしています。



第8話:すべてはコミュニケーションから

ワンダーミュージアムの要は「人」。どんなに魅力的な展示があったとしても、どんなにすばらしいワークショップがあったとしても、そこに思いを込める「人」が存在しない限り単なるモノ・コト・ハコにすぎません。そしてその「人」が行う最たるものがコミュニケーションでありそれこそがワンダーミュージアムの魅力だと思っています。例えばハンズオン展示を活かすのもコミュニケーションの力がとても大きい。それは説明の類ではなく展示の面白さやワンダー(驚き)との出合いをつくりだすため。コロナ渦の今、人と人とのコミュニケーションを制限せざる得ない状況ではありますが、私たちは言葉だけでなく表情や身振り雰囲気づくりに至るまで来ていただいた方が安心して楽しんでいただくために様々な方法でコミュニケーションを行っています。

そしてコミュニケーションは伝えるだけでなく相手を理解しようとすることがとても大切です。エンパシーという言葉がありますがその共感力、相手の立場になって考える力のこと。来館した方々が自らワンダー(驚き)を発見する楽しさを感じてもらえるよう見守りつつ、どんなふうに楽しみたいのか、どういう気持ちなのかということをお客様の立場になって考えます。それは新しい展示をつくる時やワークショップを企画するときなども同じ。こどもたちはどんなことに興味をもつのか、どんなふうに遊ぶのか、どこに気をつけなければいけないのかといったことをこどもたちの反応や遊び方を通してヒントやアイディアを探っています。そもそもこうやれば絶対にうまくいくなんてことはありません。知覚・感情・思考を伝達し合うコミュニケーションは私たちにワンダーミュージアムを創造するための様々な情報を与えてくれます。これからもコミュニケーションを大切に誰のための何のためのミュージアムなのかということを大切にしていきたいと思います。


過去のコラムは以下でご覧いただけます。
https://www.okzm.jp/diary/wonder/