こどもの国日誌

2021/5/2
ワンダーミュージアム

第7話:プレイヤーについて[ワンダーミュージアムをつたえるためのコラム]

こんにちは。沖縄こどもの国でワンダーミュージアムを担当している鈴木です。現在ワンダーミュージアムではリニューアルに向けた計画づくりが進められています。これまでの17年間の積み重ねと未来可能性を混ぜ合わせてパワーアップしていくことを目指すリニューアル。そのためには何が大切で何が必要なのかを議論し検討しています。実はその中でご指摘いただくのが「良いことをやっているかもしれないけど伝わってない」ということ。暗黙知のままではいけない。言語化していかないと伝わらない。17年間走り続けてきたなかでワンダーミュージアムが大切にしてきたこと、これからも大切にしていきたいことなどを連載でお伝えしています。

HPの故障をいいわけにしばらくサボっておりましたが再開します。どうぞよろしくお願いします。



第7話:プレイヤーについて

ワンダーミュージアムではフロアにいるスタッフのことをプレイヤーと呼んでいます。そんなプレイヤーが大切にしているのがワンダーミュージアムの原点「センス・オブ・ワンダー」。こどもたちの感性を大事にしたい。理解と創造につながる驚き(ワンダー)を感じてほしい。そしてそんなワンダーを共有し分かち合えるひとりでありたい。
以下、15周年の記念講演smalltalkでのワンダーミュージアム初代館長の屋比久さんの話を引用します。(全文はこちらからご覧いただけます。https://www.okzm.jp/diary/wonder/entry-923.html

そのレイチェル・カーソン晩年の「センス・オブ・ワンダー」という本には、そのワンダーというキーワードが実は原点にあります。日本語に訳すと、驚きとか驚異とか、神秘のようなニュアンスなのですが、この驚異を感じる感性のことが書かれています。甥っ子の少年と海辺を一緒に散歩しながら、驚いたり不思議がったり、そういう体験を一緒に共有し、共感する。こどもたちにとって第一に知識よりも感じることが凄く大事で、その感性を伸ばすためには、それを共有し分かち合う大人が一人でも側にいたら、全然違うと。そのこどもの感性はどこまでも解き放たれて、伸びていく。でも、逆に共感する大人がいなければ、その子の感性はしぼんでしまう、広がっていかない。そういうメッセージが、センス・オブ・ワンダーなのです。

こどもたちの豊かな感性を発揮してもらうためにも、あなたのことを受け入れるよ、受け止めるよ、安心していいんだよ、楽しんでいいんだよ、ありのままでいいんだよ、失敗なんてないよ、やってごらん、すごいね、おもしろいね、を伝えるコミュニケーションを大切にしています。そしてプレイヤー自身が見つけて感じた、この子のすごい!を保護者と共有することも大切にしています。そうした視点を共有することで「うちの子ってすごいかも!」と、わが子の新たな理解につながっていくこともあります。その理解がこどもたちひとりひとりの自信につながり安心して自分を発揮できるようになる。そんなきっかけもワンダーミュージアムでつくっていきたい。コロナ渦の今は積極的なコミュニケーションを控えざるをえない状況ですが想いとまなざしは変わりません。

私たちはワンダーミュージアムを管理する立場にありますが、こどもたちを監視することが役割ではありません。「センス・オブ・ワンダー」なワンダーミュージアムであるためにもプレイヤーの存在と役割をこれからも大切にしていきたいと思っています。


過去のコラムは以下でご覧いただけます。
https://www.okzm.jp/diary/wonder/