こどもの国日誌

2021/3/20
ワンダーミュージアム

第2話:ワンダーミュージアムって何?[ワンダーミュージアムをつたえるためのコラム]

こんにちは。沖縄こどもの国でワンダーミュージアムを担当している鈴木です。現在ワンダーミュージアムではリニューアルに向けた計画づくりが進められています。これまでの16年間の積み重ねと未来可能性を混ぜ合わせてパワーアップしていくことを目指すリニューアル。そのためには何が大切で何が必要なのかを議論し検討しています。実はその中でご指摘いただくのが「良いことをやっているかもしれないけど伝わってない」ということ。暗黙知のままではいけない。言語化していかないと伝わらない。16年間走り続けてきたなかでワンダーミュージアムが大切にしてきたこと、これからも大切にしていきたいことなどを連載でお伝えしてきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。



第二話:ワンダーミュージアムって何?

沖縄初、沖縄唯一のチルドレンズ・ミュージアムとして2004年に開館したワンダーミュージアムですが、そもそものところワンダーミュージアムって何ですか?科学館ですか?博物館ですか?美術館ですか?児童館ですか?…ん?アミューズメント施設?遊ぶ場所?など、ワンダーミュージアムをどうとらえたらよいのかについて、どうやら多くの方が迷うようです。ワンダーミュージアム=チルドレンズ・ミュージアム。日本ではなかなか馴染みがありませんので、わかりにくいのはやむを得ないのかもしれません。ではチルドレンズ・ミュージアムとは何か?

以下、ワンダーミュージアムの創設に深く関わった目黒実さんの著書「チルドレンズ・ミュージアムをつくろう」の帯に書かれた言葉を引用します。( [目黒実「チルドレンズ・ミュージアムをつくろう」 (株)ブロンズ新社 1996年]帯から引用)

遊びながら学び、学びながら遊ぶ……アメリカに約300はあるという「チルドレンズ・ミュージアム」。子どもたちが心を開いて遊び、親子がコミュニケーションを培い、地域に活性化をもたらす、そんな解放と可能性を秘めたこのミュージアムは、今の日本にこそ必要な「場」といえる。

チルドレンズ・ミュージアム。シンプルに表現するとこどものためのミュージアム。漠然としていると感じるかもしれませんが、チルドレンズ・ミュージアムの最も素晴らしいと思えるところは、それぞれの施設がそれぞれの地域に根差し、そこの子どもたちにどのような体験を提供するべきなのかを、それぞれが考え、こどものためにどうあるべきなのかという教育理念に基づいて展示とプログラムを提供していることだと思っています。

そして今、リニューアルに向けた議論の中でチルドレンズ・ミュージアムの概念や枠を超え、沖縄のワンダーミュージアムとして新たな価値を創造していこうではないか、という構想が広がりつつあります。沖縄初、沖縄唯一のチルドレンズ・ミュージアムとしてスタートしたワンダーミュージアムがこれからどんなふうになっていくのか。「人をつくり・環境をつくり・沖縄の未来をつくる」という沖縄こどもの国の理念を実現するための一つの拠点としてどうあるべきなのか。

励みになっている言葉があります。国内外問わず多くの博物館・ミュージアムを見てきたミュージアムの専門誌「Musee(ミュゼ)」の編集長、山下治子さんがワンダーミュージアムを取材し綴られた記事の最後の言葉。([ミュゼVOl.114「沖縄・ウチナーから見てみるミュージアム第9回理解と創造は驚きに始まる!ワンダーミュージアム」 ㈱アム・プロモーション2016年]から引用)

作りながら、チャレンジしていく。日本のチルドレンズミュージアムは沖縄で育っていた。

つくりつづけていく。前進し、挑戦し、創造し続ける。それがワンダーミュージアムのあるべき姿なのかもしれません。


最後に、2004年の開館のときから毎朝のスタッフミーティングで確認しあうワンダーミュージアムのミッションをご紹介します。

我々は、プレイし、クリエイトし、
ワンダーミュージアムの空間を
常に笑顔と歓声で満たしたい

我々は、こどもたちを元気づけ、勇気づけ、
こどもたちに安心と希望を与えたい

我々は、こどもたちと共に知恵と感性を磨き
前進し、挑戦し、創造し続ける


過去のコラムは以下でご覧いただけます。
https://www.okzm.jp/diary/wonder/