こどもの国日誌

2021/3/12
ワンダーミュージアム

第1話:ワンダーミュージアムのはじまり[ワンダーミュージアムをつたえるためのコラム]

こんにちは。沖縄こどもの国でワンダーミュージアムを担当している鈴木です。現在ワンダーミュージアムではリニューアルに向けた計画づくりが進められています。これまでの16年間の積み重ねと未来可能性を混ぜ合わせてパワーアップしていくことを目指すリニューアル。そのためには何が大切で何が必要なのかを議論し検討をしています。実は常々ご指摘いただくのが「良いことをやっているかもしれないけど伝わってない」ということ。暗黙知のままではいけない。言語化していかないと伝わらない。16年間走り続けてきたなかでワンダーミュージアムが大切にしてきたこと、これからも大切にしていきたいことなどを連載でお伝えしています。



第1話:ワンダーミュージアムのはじまり

沖縄こどもの国のワンダーミュージアムは、2004年(H16年)、今から16年前、ワークショップ活動(哲学・芸術・科学)を中心にハンズオン式(自由に触れて遊べる参加型展示)の展示を取り入れた、こどもたちを触発する新しいワンダーな空間、沖縄初のチルドレンズ・ミュージアムとして誕生しました。コンセプトは「理解と創造は驚きに始まる」。すべての興味は驚きから始まり、そしてその驚きがもっと知りたいという感情を刺激し、その結果、理解が促され、想像する感性を育み、つくる喜びを知ることができる。感じること、考えることを大切に育みながら、ゆるやかでしなやかでまっすぐであたたかいコミュニティで共有され、深まり広がっていく場。それがワンダーミュージアムです。

そんなワンダーミュージアムの母体である沖縄こどもの国は2020年に50周年を迎えました。沖縄県の復帰記念事業として1970年(S45年)に開園。混沌とした時代の中、次代を担う沖縄のこどもたちの健全育成の場として設立されました。動物園、水族館、こども博物館、屋外ステージ、自由広場、プール・ジャブジャブ池など、時代や社会の移り変わりとともに様々な取り組みがあり、紆余曲折しながらも長く県民に親しまれて今に至ります。開園当初のこども博物館には沖縄の伝統的な文化遺産である民藝品や工芸品、陶器や織物の歴史及び沖縄列島の地理模型等が展示されました。さらにイベントやサマースクールなども行っていたようです。その後1981年(S56年)に「手づくり郷土博物館」に名称を変え2001年(H13年)に閉館となりました。

時代の移り変わりを経て、2004年(H16年)、沖縄こどもの国の新たな中核施設としてワンダーミュージアムと市民参画の拠点としてのチルドレンズセンターができ、動物園とともに新たなスタートを切りました。ワンダーミュージアムについては、沖縄県が1997年(H9年)に打ち出した「県立児童・青少年総合施設建築構想」の理念を引き継ぎ、島田懇談会(※1)で取り上げられた「こども未来館およびその周辺施設整備事業」を通して動物園も再生させることをねらい、沖縄市が招致し実現に至っています。

(※1)島田懇談会:島田晴雄慶応大教授が座長を務めた沖縄米軍基地所在市町村に関する懇談会のこと。橋本龍太郎首相時代の梶山静六官房長官の私的諮問機関として発足した。

ワンダーミュージアムの成り立ちやはじまりについて、ワンダーミュージアム15周年記念講演「smalltalk~ワンダーミュージアムの始まりのはなし」もぜひご覧ください。 https://www.okzm.jp/diary/wonder/entry-923.html



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