こどもの国日誌

2020/8/1
ワンダーミュージアム

おばけナイトミュージアムについて

新型コロナウイルスに翻弄される2020年の夏。さまざまな対策を講じ、今できる精一杯で「おばけナイトミュージアム2020」がはじまりました。やってくるのはこどもたちが想像し描いたおばけたち。おばけせいさくじょでこどもの視点・発想でうみだされたおばけたちを通して、こどもたちの想像の世界めぐるようなふしぎな体験ができるイベントです。試行錯誤を重ねているうちに今年で10年。なんとコロナの夏が節目の年となりました。

そんな10年の節目ということもあり、おばけナイトミュージアムについて改めて紹介をします。


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おばけナイトミュージアム2020

おばけナイトミュージアムはこどもたちの想像力と大人たちの創造力がかけあわされたもの。こどもたちが力を発揮するのは「おばけせいさくじょ」。おばけナイトミュージアム開催の前に行うこのプログラムでは、こどもたちの発想やアイディアを引き出すその空間にもこだわりの演出をします。

もしもここに「おばけ」がいたら・・・そうぞうしてみて
沖縄に暮らす 沖縄のおばけ
おばけのかお おばけのからだ おばけのきもち
どんな姿をしてる? どんなかたち? どんないろ?
きみの想像するおばけが 夏の夜 ここにあそびにくるかも・・

おばけせいさくじょに行くにはそんな言葉がかかれたのれんをくぐり、細い通路を通り入っていかなければいけません。そしてたどりついたその先にあるおばけ製造用紙に自分だけが知っている、感じたことがある、考えてみた、思いついた、そんなおばけたちのこと、姿や形、名前、苦手なこと、得意なこと、おばけになった理由を自由に描いて、おばけそうぞうBOXという箱に投函をします。こどもたちが自由にのびのびと想像する力が発揮できるように。正解も不正解もないおばけ。時に集中し、時にだれかと語らいながら、こどもたちはおばけの世界に入り、おばけと出会い、そしておばけを書き始めます。


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おばけせいさくじょ2014

そしてそこで描かれたおばけたちが、夏の夜のおばけナイトミュージアムに遊びにくる。ここからは大人たちの出番。クリエイター、そしてミュージアムスタッフの創造力でおばけをお迎えする準備します。今年は新型コロナウイルスのさまざまな影響で叶いませんでしたが、おばけナイトミュージアムのこだわりはこどもたちが考えたおばけたちみんなを招待すること。例年1000体以上のすごい数ですが、どのおばけもこどもたちが生み出した大事なおばけ。思いが強くて遊ぶことが大好きなおばけ、はずかしがりやでなかなか姿を現さないおばけなどいろいろ。とはいえすべてをお迎えするのは至難の業なので私たちはおばけたちの個性を見極めながらお迎えの準備をします。想像の世界から生まれたおばけはこの世では姿・形がありません。なので、特に思いが強く遊ぶことが好きなおばけたちのために肉体を貸す人間と身を包む衣装の用意を。そしてシャイなおばけたちのために映像や音の力を。このようにこどもたちの想像力と大人たちの創造力の結集の結果がおばけナイトミュージアムとなります。


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おばけナイトミュージアム2018

おばけナイトミュージアムの初日には、特に思いが強く遊ぶことが好きなおばけを考えてくれた子を招待してオープニングセレモニーを行います。テープカットの儀式で使うテープは縄の結界。しかもその縄は沖縄在来米の稲を編んだものというこだわり。その結界を開きあの世とこの世をつなぐことでおばけナイトミュージアムをスタートします。おばけを考えてくれた子はおばけにとっては生みの親。その子だから感じたおばけ。それをおばけ製造用紙に描いてくれたことでこの世に、ワンダーミュージアムに遊びに来ることができたのです。オープニングセレモニーではテープカットの他におばけとのご対面の儀式、おばけを生んでくれたことへの感謝状の授与、そしておばけの製造者である証の缶バッチをプレゼントします。


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おばけナイトミュージアム2020

おばけナイトミュージアムはおばけのためのミュージアム。なので人間は入れません。ですが人間だっておばけナイトミュージアムを楽しみたい。そこで人間はおばけに変身をすることでおばけナイトミュージアムに入ることができるようにしました。その変身アイテムは目ん玉シール。それを顔や体のどこかに付けて、三つ目おばけになっておばけナイトミュージアムに入ってもらいます。このシールを貼れば立派なおばけ。おばけの仲間なので怖がることも心配することもないのです。それまで心配そうに並んでいた子もおばけに変身したことで安心します。そしてこどもだけでなく大人もおばけに変身。おばけナイトミュージアムに入る前からみんなワクワク気分が盛り上がります。


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おばけナイトミュージアム2019

夏休みの土曜の夜限定のおばけナイトは例年たくさんの方々にお越しいただき、場合によっては一時間待ちになることも。2020年は感染予防のため、整理券を発行し長蛇の列にならないよう策を講じています。とはいえそんな入るまでの時間も楽しんでもらいたい。おばけのことを伝えたい。そんな思いで制作し配布しているのがおばけ新聞。こどもたちはそこに書かれたおばけの情報をみながらおばけの想像をふくらませます。どうやら想像力が豊かな子ほど直前で怖気づいてしまうよう。おばけってやっぱりホントにいるのかな?おばけとの出会いやおばけナイトミュージアムでの体験を通してこどもたちは想像と現実の狭間の世界を、怖がりながらも楽しんでいるようです。


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おばけナイトミュージアム2020

こどもたちの思い描くおばけにはおばけになった理由があります。そしてその多くはみんなに伝えたいメッセージがあります。おばけせいさくじょではこどもたちが日頃感じたことをおばけに転化。おばけを描くことを通してこどもたちは潜在的な想いを表現しているようにも思います。おばけをどうとらえるのか。死んだらおばけになる。見えない力はおばけによるもの。おばけはこわいもの。こわくないおばけもいる…。夏の夜に現れるおばけを想像しこどもたちが描いたおばけたち。そんなおばけの世界をどうぞお楽しみください。そしておばけのメッセージを受け取って下さい。


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おばけナイトミュージアム2019

最後に。じつはおばけナイトミュージアムは…。ごめんなさい。これはおばけたちとの約束なのでこれ以上は言えません。

夏の夜のおばけナイトミュージアム、ぜひ遊びにいらしてください。今年は無理でもぜひ来年にでも。