こどもの国日誌

2022/10/22
植物だより

モミジバアオイ


沖縄では、モミジやイチョウなどが一斉に野山を染めるような紅葉を観賞することができませんが、教科書などでは小さな秋をみつけようと紅葉の様子が紹介されるのがよくあり少し困ることがあるのですが、きちんと、沖縄でも秋になるとその訪れを知らせてくれる花や植物の芽吹きがあるものです。
そうゆう事を知っていると、何の為になるわけでもないのですが、日々の暮らしの中で心の肥しになっていることは確かで、確実に癒し効果を与えてくれます。

夏の草花は、そろそろ落葉をはじめ休眠の準備をし始め、多くの樹々も、そろそろ休眠の準備をします。春に開花する草花も、この時期から発芽の準備をしていきます。きちんと時間が流れているわけです。この秋から、季節に出会える花や花木へ意識を向けると今までの環境が、ぐるっと変わって見えてきますよ。


さて、今日のお花は「モミジバアオイ」です。
モミジという名前に注目してみましょう。お花の色がモミジなの?って思いますが、実はここ



葉っぱの形が、モミジの形に似ていることから「モミジ」「葉」「アオイ」=「モミジバアオイ」という名前がついたアオイ科の植物です。
すごい生命力で落ちた種から多くの新芽を出して周囲に増えていく多年草です。お花を先端から順序よく開花させていきます。背の高い植物なので花壇ではひと際目立ち、深いワイン色の品のある花は、観る者を魅了させます。猛暑を乗り越えて、生き残りやっと美しい花を咲かせてくれました。
私は、夏を乗り越えた草花には、「本当によくやった!乗り越えたね。」って思っています。人は、夏の疲れが、秋のはじめに出ますが、その時は、一息置いて秋の時間の流れを身体で感じてリセットしてみるのもいいでしょう。


さあ、この心地良い秋の季節に、夏を乗り越えて開花した秋の花を見つけてみてください。