こどもの国日誌

2020/10/12
植物だより

サクラの狂い咲き


桜の木の下に立ち、ふと見上げてみると1輪の桜の花が咲いていました。狂い咲きです。1年に必ずと言ってよいほど、狂い咲きの桜に出会います。10月の季節は多く出会うなと感じますが、どうして「狂い咲き」をするのでしょうか?色々と調べてみました。
サクラの花芽は夏の間にできます。そして、冬の低温に備えるために葉から休眠ホルモンを出し、花芽を硬くして翌年の春まで咲かないようにしているそうです。しかし、虫による食害や台風などでほとんどの葉を失ってしまうと、休眠ホルモンの供給がストップしてしまいます。すると、休眠できずに秋、気温が丁度良くなった頃に花が開いてしまうのです。
害虫に葉を食べられ、休眠ホルモンの供給ができなくなり気温の変化が下がったり、上がったりすることで狂い咲きをする。
また、台風などの強風で葉をすべて落葉した後も同じような現象が起きますが、いずれにしても桜は、デリケートな樹木だと感じます。

古くからこのような言葉があります。「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿(さくらきるばかうめきらぬばか)」
桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らないほうがよく、梅は枝を切らないとむだな枝がついてしまうので切ったほうがよいとされることから。
また、桜の枝は切らずに折るほうがよく、梅の枝は折らずに切るほうがよいことからともいわれるが、桜は折ることもよくないといいます。桜は、枝、幹を大切にし葉も豊富につけることで毎年、美しい花を咲かせるということですが最終的には、土壌環境を良くし根を張り養分を多く吸収できる土壌環境が必要不可欠ということにもつながるのでしょう。