こどもの国日誌

2020/10/3
植物だより

クロヨナの花湯を楽しむ風景



県内では、現在「クロヨナ」の開花を楽しめるシーズンを迎えています。1つ1つは、小さな花ですがブドウのように房になって開花し良い香を漂わせてくれます。クロヨナは、マメ科の植物で花は、もちろん種子もたのしめます。

種名 クロヨナ
【和名(学名)】 Pongamia pinnata Pierre
【方言名】 ウカハ、ウカバギ、ウカファ、アワキ、ウバガ、ウワーハギ、ハビロ、、クロニジ、ホマキ、マックァギー、クルギ
■科名 マメ科 Leguminosae
■分布地 台湾、南中国~インド、マレーシア、ポリネシア、オーストラリア

クロヨナは、春と秋と年に2回開花を楽しむことができる樹木です。今回は、その開花時期に沖縄こどもの国での鑑賞の楽しみ方を紹介したいと思います。
動物園のカバ舎には、裏手の森からカバの親子が大好きな池の上空にかけて樹高のあるクロヨナの枝が堂々と伸びています。そのクロヨナは、樹齢も高く10m以上もあり、周囲の樹木と共に深い緑空間を創出しており、カバ舎周辺は、自然につつまれ優しい光と樹々の香りを楽しめる場所となっています。「クロヨナ」の開花の季節になると花ビラがヒラヒラと舞い散り、カバ舎の池にポツ、ポツと浮かびます。舞い散る花ビラが多い日には、真っ白な花湯の中で心地よく水浴を楽しむカバの親子の姿が愛らしく癒されます。この花湯の姿を一度は、観賞してほしい!というのが私のお勧めです!が、しかし、カバが動くと池の水がドッシャーンと揺れ動き、水面の花ビラは、流されてしまうので本当にタイミング次第です。運がよければ、花湯の光景がみれるといった感じです(笑)ただ、背中やおでこに花ビラがくっついている姿もかわいいですので、お見逃しなくお楽しみください!





園内でクロヨナを観賞できる場所。
1、琉球弧(近くで花や種子を観察できます)
2、カバ舎(樹高ある姿を観察できます。)