こどもの国日誌

2021/1/22
哺乳類

2021年1月20日_キリンのユメの出産


2021年1月20日、キリンのユメが出産しました。朝から出産の兆しがあり、すくなくとも4~5時間はかかるだろうと思われていた出産でしたが、なんと1時間程というスピード出産。産まれたあかちゃんはしばらくして立ち上がり、はじめてのお乳を飲めるまでの時間もわずか2時間程という驚きの安産でした。一般的にキリンの出産年齢は5~6歳といわれるなかでユメは13歳と高齢。しかも今回がはじめての出産。まわりの人間たちはやきもきし、もしもの事態に備えての準備を万全に整え獣医師も常時スタンバイ。そんな心配をよそにユメはしっかりと自分の力だけで赤ちゃんを産みました。(お母さんになったユメ、おめでとう)


そしてここにはもうひとつストーリーが。それは今回お父さんとなったワビスケのこと。ユメが出産するその時にただならぬ雰囲気を察したのか、隣のエリアでそわそわと落ち着かない様子のワビスケ。「キリンも人間も同じだね。出産のときは男は何もできなくてね。オロオロするばかりだよ。」とワビスケの様子にかつての自分を重ねている方も。ワビスケも同じ心境だったのかもしれません。翌日になると元気に動き回るあかちゃんを隣のエリアから愛しそうに眺め、愛情深く顔を近づけてあいさつをしているワビスケの姿がありました。(お父さんになったワビスケ、おめでとう)


実は沖縄こどもの国でのキリンの出産は14年ぶり。今回お母さんとなったユメが産まれた2007年が最後でした。かつて沖縄こどもの国にはタカコとカンペイという超ビックカップルがいて、そのカップルから産まれたあかちゃんはなんと12頭。ユメはその末娘です。ユメはタカコが27歳という超高齢で出産した奇跡の赤ちゃんでした。その傍らにはいつもキリン飼育のレジェンドともいえる担当飼育員がいました。その後タカコとカンペイが天寿を全うし担当飼育員も定年退職。残された娘キリンのユメとキボウ。そんななか、新たな希望となったのはお婿さんとして多摩動物園からやってきたワビスケと新たに仲間入りした若き飼育員。その奮闘の結果が今回の出産につながっています。


この小さな命が生まれた日(1月20日)は新型コロナウイルスの沖縄県独自の緊急事態宣言が発出された日とも重なります。キリンのあかちゃんのニュースが皆さんの元気につながりますように。キリンの様子は沖縄こどもの国のSNSなどで定期的にお知らせをさせていただきます。そして沖縄こどもの国は新型コロナ対策を徹底し引き続き営業をしています。キリンの親子は1月21日より一般公開をしていますが、寝小屋に入り見学ができないこともあります。お越しの際には体調管理とマスクの着用、手指の消毒等へのご協力をお願いいたします。